じかんどろぼう

四十物茶々(あいものちゃちゃ)です。ゆっくりとSSを上げていきます。

【100日経っても幸せなヤツ】91日目

生き物の小屋に入った天使は、様々な鉱物や薬草を見て「君は博識なんだね」と感心した様子だ。
少し天井が低いらしく、中腰になっているところを見て生き物は天井を上げようか?と画策する。

久しぶりに藁のベットに寝転がる生き物の両側に猫と天使が寝転んだ。
並んで同じように伸びをしてからキュッとまるまる。
久しぶりの我が家の匂いにうとうとしだした生き物の胸をとんとんと天使は優しく叩いた、
そのリズムは心音の様で心地よい。
瞼が重くなっていく生き物に天使は一言「おやすみ」と囁いて自分も瞳を閉じるのだった。

外では、もう家に頭すら入れなくなったドラゴンが猫のように丸まって眠っている。
今日はもう休もう。
外を知ったら沢山の事があった。
全てを整理するには時間がかかる。
ゆっくりと寝息を立てる四匹の生物を包む谷の底は全てを明確にするように明るかった。